はろばろblog

2006年3月9日(木) 23:00

とってもうれしい日

今日は朝、教習に行った。今日は2時間続けて技能教習。2時間とも、「第1段階」(仮免許取得まで)の3種類ある検定試験のコースを走る。何点かアドバイスを受け、2時間目に注意しながら走る。場内は35kmを出さなければならない道がある。この距離ではなかなか難しいなぁといつも思うが、アクセルを踏むと、意外に出る。ちなみに、ギアをセカンドからサードに入れたことは片手で数えられるくらいのみ…

さて、3月8日のblogを見た方が、「交通費が10円足りなかったっていうのを見て、みんなからカンパ集めたよ」と、「交通費カンパお願いします」と書いた封筒を手渡してくれた。その額、4645円。とってもうれしかったですみなさんのご期待に応えられるよう、これからも頑張っていきます。

そんな「勇気」を頂いたあと、電車で宇治まで帰り、駅から徒歩で帰宅。途中、歩いている歩道の少し先になにやら落ちている。「紙かな?」と思いながら歩く。少しずつ、その「紙」らしきものとの距離が縮む。距離が縮むにつれて、だんだんとどんなものか分かってくる。「紙」から「封筒」らしきものになり、それが、「京都銀行の封筒」に確定する。その時点で、「ゴミなのかな?」と頭の中で思っていたけれど、足下に来たとき、よく見てみると、中にお札が入っていることが分かった。立ち止まり、拾う。あたりを見渡して、誰か探しものをしていそうな探す。しかし、少し先のバス停の前で、私と同じく、キョロキョロしているおじさん以外に誰もいない。

宇治警察署がすぐ近くだったので、少し戻り、行くことにする。するとそこで、仕事から家に帰る途中の母に出会い、私の手荷物を先に家に持って帰ってもらうことし、少し話していると、先ほど、バス停の前でキョロキョロしていたおじさんが私に声をかける。「あー、きっとこれも同一人物のものと違うか?これ、君に任すから、一緒に頼まれてくれんか」と、京都銀行の通帳を渡される。バス停の前に落ちていたらしい。「今から警察署に行こうとしていたんです」と、その通帳を受け取り、私は警察署へ、そのおじさんは足早に駅の方へと消えていった。

宇治警察署の中に入り、拾得物係のある、会計課に足を運ぶ。会計課は別館にある。渡り廊下を歩き、別館に向かう。係員の人が出てきて、詳細を訊かれる。「私が封筒を拾ったのは、午後1時25分頃…」と、場所などを具体的に説明。この段階では、「封筒」と「通帳」の持ち主が同一人物とは限らないので、書類は別々となる。「通帳の方は、拾ったのが50〜60歳くらいのおじさんで、スーツ姿、背は低くかった」などの拾った人の特徴を述べ、拾った時刻や場所などを詳しく話す。

全ての手続きが終わると、「控え」の書類を2通もらう。これはもちろん、「封筒」と「通帳」、それぞれの書類だ。これは、半年と2週間後、私にその拾得物の権利が移った後、引き取る際にいるのと、その間に落とし主が現れたら、私に「お礼」をしに来てくれるらしい。その際に警察が「お礼を完了しましたよ」という証明として、その「控え」を落とし主に渡してほしいということだった。「控え」がないと、落とし主は落とし物を返還して貰えないらしい。

夕方、家に一本の電話がかかってくる。どうやら、落とし主かららしい。声を聞くと、70歳過ぎのおじいさんらしい。「今からお宅にお邪魔してお礼をしたいのですが…」と言われるが、「いえいえ、お礼は結構ですので…」と言うと、「いえいえ…」といった感じに話は進む。結局、私の家は住宅地にあるため、分かりにくいので、近くのスーパーでお互いの特徴を確認し合い、出会うことに。

しばらくして、自転車でおじいさんがやってくる。電話で確認し合った特徴とお互い一致し、早速あいさつ。とても元気で、やさしそうなおじいさんだった。訊くと、自転車で京都銀行に行った帰りに、同じポケットに入れていた通帳と封筒を落としたらしい。帰りに寄った、待ちあわせ場所のスーパーや銀行にも探しに行ったそうだが、見つからず、新しく通帳を作ってもらおうと手続きをしようとしていたとのことだった。もう、諦めていたとのことで、一応、警察署に確認しようと電話したら、「ありますよー」と言われてびっくりしたそうだ。「私は通帳もお金も諦めてて、一応、警察署に電話したら、ありますよって言われたんです。その時、本当にうれしかったんです。この世の中だから、もうなくなってしまってると思ってたら、ご親切にあなたが拾ってくれたと言ってはりましてね。私はその気持ちがうれしくて…家内とそう話してたんです。」と言ってくださった。

「お礼は結構です」と言ったけれど、「本当に気持ちだけですが、私はあなたの気持ちがうれしかった。」とおっしゃるので、紙袋に入ったお礼を頂く。その足で、おじいさんは警察署に。私は家に。

「なんか今日はとてもうれしくて、幸せな日だったなぁ」と、感じながら家に戻る。家に着き、落とし主さんに再びお礼の電話をする。奥さんが電話にでられ、「ありがとうございます。あなたのその優しさをどうか他の人にも」「本当にありがとうございます」と丁寧にあいさつしてくださった。

急に出来た、偶然な縁。おじいさんは午後1時過ぎに落としたらしい。私が拾った時間と差がある。その間、もしかしたら他の人が拾っていたのかもしれない。バス停前のおじさんと同じ瞬間に拾ったのも、偶然だった。これから先も、今日あった、2つのうれしいことは忘れない。

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